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脊椎低侵襲手術について

当院では、脊椎(せぼね)の老化による病気に対して、内視鏡を用いた手術を行っています。 内視鏡手術は傷が小さく(1円玉ほど)身体への負担が少ないため、輸血の必要もなく 手術5時間後には歩くことができます。コルセットも必要ありません。 全身麻酔に耐えられる体力さえあれば、特に年齢制限もなく手術することができます。 次のような症状でお困りの方は当院へご相談ください。

患者様へ ー こんな症状はありませんか?

腰が痛い
ギックリ腰
歩いていると足がしびれる
背中が張る
歩くとふらふらする
常に足がしびれる
朝起きたときに、背中が突っ張っている感じがある
坐骨神経痛と言われたことがある
途中で止まらないと歩けない
背中が曲がって来た
寝起きがつらい
尾てい骨が痛い


足に力が入らない
腰がだるい
尿の出が悪い
痛くて長時間座っていられない
じっとしていると腰が突っ張る
腰を揉むと楽になる
首がこわばっている
首が痛い
朝起きたときに首が痛いが歩くと痛みが消える
スマホ、パソコンを見ていると首が痛い
うがいがしにくい
首が痛くて目薬がさせない
首が回らない
寝違えて首が痛い
上がむけない

手・指がしびれる
腕がしびれる
指先がピリピリする
指先がしびれる
骨粗鬆症が気になる
背が縮んできた
手に力が入らない
手の力が抜ける
箸が使いづらくなった
ボタンかけが難しくなった
肩こり
背中が曲がってきた
背が小さくなったと言われることが多くなった
月経不順になった


※自覚症状が軽いからと放置すると、症状が進行したときに手術をしても治らない場合があります。
安静時のしびれを自覚される場合は、できるだけ早期の手術をお勧めします。

 

脊椎低侵襲手術について

背骨(せぼね)を手術するためには、正常な皮膚や筋肉を切らなければ手術することはできません。大きく切ればそれだけ正常な皮膚と筋肉にダメージ(侵襲といいます)を加えることになります。 当院では小さな傷で筋肉へのダメージを最小限に抑えることのできる脊椎低侵襲手術を行っています。

 

腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下腰椎椎間板摘出術
 MicroEndoscopic discectomy(MED)

腰骨(こしぼね)は5つの腰椎と1つの仙骨(せんこつ)、そしてそれぞれの骨の間にある椎間板というクッションからできています。 椎間板には外側部分に線維輪(せんいりん)、その中に髄核(ずいかく)があります。 椎間板の後方には脊柱管(せきちゅうかん)があり、その中に神経が通っています。 図のように椎間板の中身である髄核が後ろに出て、神経を圧迫するのが腰椎椎間板ヘルニアです。 神経が圧迫されると炎症が起きて、痛みやしびれ、麻痺などの症状が起きます。

 

手術方法

麻酔の種類 全身麻酔
手術時間 40〜60分
入院期間
4〜7日間
手術痕の大きさ 1.7〜2.0cm

従来の切開手術は50~70mm以上の傷口でしたが、内視鏡手術ではわずか17mm程度(1円玉くらい)で済みます。直径16mmの円筒レトラクターを挿入し、内視鏡で観察しながら手術します。当院では、内視鏡カメラは4Kモニターを使用しており、今まで見えなかった細かい組織・血管まで見ることができます。入院期間は5~10日程度と短く早期社会復帰が可能です。

 

MEDのメリット
1. 傷痕が小さい(17mm程度)
2. 従来法のように背部の筋肉を大きく切る必要がない。
3. 術後の痛みが軽く、回復も早く、手術部分の細菌感染の危険性がほとんどない。
4. コルセット不要で、退院が早く(5~10日)、日常生活や仕事への復帰が早期に行える。

手術適応
ほとんどすべてのヘルニアが適応
* 中心性ヘルニア
* 外側ヘルニア
* 椎間孔内ヘルニア
* 上方または下方偏移したヘルニア
* 再発ヘルニア  など

 

腰部脊柱管狭窄症に対する内視鏡下除圧術
 MicroEndoscopic Laminotomy(MEL)

腰部脊柱管狭窄症とは、神経が通る管(脊柱管:せきちゅうかん)が狭くなることで神経の血行を阻害し、痛みやしびれなどの症状がでる病気です。椎間板ヘルニアと同様に坐骨神経痛を起こす病気の一つでもあります。高齢の方に多く、間欠跛行(かんけつはこう)という症状が特徴的です。 長く立っていたり歩いていくと足のしびれ・痛みや重だるさが出現し、しゃがんだり前かがみの姿勢で少し休むとまた歩けるようになるという症状をいいます。 MEDと同じで、MELは術後の痛みが少なく早く退院できます。
麻酔の種類 全身麻酔
手術時間 60分前後
入院期間
6〜7日間
手術痕の大きさ 1.7〜2.0cm

手術適応
腰部脊柱管狭窄症の神経根型
馬尾型・混合型など従来の切開手術で対処していたすべての症例

手術禁忌
著明な不安定性を認める症例
重度の側弯症を認める症例

 

骨粗鬆症性椎体骨折(圧迫骨折)に対する経皮的椎体形成術(BKP, VBS)

骨粗鬆症のため弱くなった背骨(せぼね)は、わずかな力が加わっただけでも骨折が生じてしまいます(圧迫骨折といいます)。圧迫骨折は痛みが強く、しばらく寝たきり生活になることもあります。高齢の方ほど、経皮的椎体形成術によって早く痛みをとることで寝たきりにならずに済み、自分の足で立って歩くことで様々な合併症を予防できます。

 

麻酔の種類 全身麻酔
手術時間 60分前後
入院期間
7日間程度
手術痕の大きさ 5mm×2ヶ所

 

 

経皮的椎体形成術は、骨粗鬆症性椎体骨折による痛みを取り除く新しい治療法であり、2011年より公的保険が適用されました。全身麻酔下で背骨に2か所、約5mmずつ皮膚を切開し、そこから細い針を骨折部分に挿入します。その針を介して風船を骨折部分に設置し、ゆっくりと潰れた骨を整復・復元します。整復後に除去した風船のスペースにセメントを注入して、骨折を人工的に接合します。手術翌日より歩行を開始し、入院期間は5〜10日程度です。また、手術後はコルセットを装着します。

 

※写真提供元:帝人ナカシマメディカル株式会社

 

椎間孔部狭窄に対する内視鏡下手術
 MicroEndoscopic Foraminotomy(MEF)

背骨の手術をしたのによくならず、複数回手術が必要になったという方がおられます(failed back surgery syndromeといいます)。椎間孔部狭窄はその主だった原因の一つとされています。内視鏡を用いることで、従来の切開手術では困難であった側方からの除圧操作が可能となりました。そのため金属での固定も必要ありません。MEDやMELと同様に、手術5時間後には立って歩くことができます。

 

手術適応
従来の固定術で対処していた症例
固定術後の隣接障害 等

手術禁忌
著明な不安定性を認める症例
重度の側弯症を認める症例

 

頚部脊髄症に対する内視鏡下頚椎後方除圧術
 Cervical MicroEndoscopic Laminotomy(CMEL)

頚部脊髄症は、両手両足の力が入りにくい、箸が持ちにくい、歩きにくいなどの症状が特徴的です。この症状に当てはまる場合は早期手術が必要になります。従来の切開手術では、頚部痛(軸性疼痛といいます)や首の可動域制限、首の猫背(頚椎後弯)がおこる可能性があります。内視鏡を用いることで、それらの可能性を少なくすることができ、従来法と同様の治療効果が得られます。

 

手術適応
主に後方からの脊髄への圧迫要素が中心である頚髄症

手術禁忌
頚椎後縦靱帯骨化症(連続・混合型)
前方要素が主たる疾患

 

頚部神経根症に対する内視鏡下頚椎椎間孔拡大術
 Cervical MicroEndoscopic Foraminotomy(CMEF)

従来の切開手術もしくは顕微鏡手術で行われている方法と同様に、後方から病変部にアクセスし手術を行います。傷が小さいこと、術後疼痛が少ないこと、早期社会復帰が可能なことに加え、鮮明に拡大されたモニター上で行えることで、より繊細な手術が可能です。

 

手術適応
頚椎症
頚椎椎間板ヘルニア
頚椎症性筋萎縮症 等

手術禁忌
著明な不安定性を認める症例
正中ヘルニア

手術機器へのこだわり
MEDが日本に導入されてから20年以上が経ちました。昭和病院では、2020年に発売された内視鏡を導入しています(九州初)。これは私の師匠、吉田宗人先生が手がけた国産品で、内視鏡のジョイスティックな操作を活かして安全に早く手術することができます。昭和病院では他にもmade in Japanの手術機器を好んで多く使用し、日本人ならではの繊細で精妙な手術を可能にしています。

 

医師紹介

常勤医師 整形外科 柴田 遼 Shibata Ryou

■専門
脊椎脊髄外科全般、低侵襲脊椎外科、一般整形外科

■資格
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医

■経歴
2003年3月:福岡県立城南高校卒業
2011年3月:高知大学医学部卒業
2011年4月:福岡徳洲会病院 研修医
2013年4月:福岡大学整形外科 助手
2014年4月:大学関連病院 勤務医(昭和病院、戸畑共立病院、川崎病院)
2017年4月:角谷整形外科病院 国内留学 吉田宗人先生に脊椎外科を学ぶ
2020年4月:福岡大学整形外科 助手
2022年4月:昭和病院 勤務医

 

 

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